4-01-01から1ヶ月間の記事一覧

'o.s.t / kanon'

僕は、労働の前には必ず'boss 7'という缶コーヒーを呑りました。七年ぶりに再会した名雪が遅刻したお詫びにくれるものを(コミック版では'poss 7'と描かれています)。毎日、七年ぶりの再会で、毎日、名雪は遅刻します。なので、二千二年初秋に缶のデザインが…

the dream academy

「夢の学士院」を名乗る、おかしな楽団がスケッチした「北の街の人々の暮らし」。 無限とも想える空に手を伸ばし、指先が触れる、冬の風。 鼓動が震える。 その"絵"が、やさしいかどうかなんて知らない。ただ。そんな瞬間の連続にも、君がやさしく在れば、と…

young marble giants / colossal youth

探して。名前をつけてくれたから、生まれた光。 「浜辺のオートバイが忘れたスピードを 荒れた静かな海の底から見てただけなの (ill bone / 死者)」 レコードの記憶。'物質'と名づけたニューオーダーのロマンティシズム。 「レコードは音を記録するものなん…

aztec camera / knife

"ときどき気がめいるけど、それは君のせいじゃない。わけもなく僕の代まで伝わってきた不可能の思いが僕を捉えるだけ" 君の母親を乗せた救急車は、病院の5キロ手前で走る意味を失ってしまった。渋滞の先頭にいた運転席の男と助手席の男には、サイレンが聴こ…

pale saints / the comforts of madness

1990年5月8日。ア・ム・ホール。 pale saintsのライブ。 実は私はpale saintsを聴いたことがなかった。 何故チケットを取ったのか定かではないのだが、 その頃は手当たり次第行きまくってたので、 「ギターバンドっぽいし行ってみるか」とか、 ただそれだけ…

orange juice / you can't hide your love forever

"ネオ・アコースティック"と"アコースティック"の違い? 奏者がパンクスか、そうでなかったか、の、違いだろ? 「僕のお兄さんは 幻想にとり憑かれ 個性を主張して 革命を叫んだ 夢見た者達は そのぶん叩かれた 理想を持つ者は 厳しく裁かれた 僕等はそれを…

talulah gosh / bringing up baby

確かあれはrideの来日が決まって、 もうワクワクしながら大阪遠征した時だったと思うんですけど、 開場を待ちながら並んでいて、 きっかけは忘れたんですが、 私の前にいたお姉さんと私の後ろにいた男の子、の三人で、 何故か話が始まったことがありまして。…

the pastels / thank you for being you

スティーヴン・パステルが望んだ永遠は、'君'が'君'で在ること。置換が、あらかじめ意味を放棄した、'君'。 俺は、ただ'俺'で在ることを受け入れず、ねじまげては閉じこめた。 簡単なことだったんだ――'thru' your heart'――ソニック・ブームが。ディーン・ウ…

the pale fountains / pacific street

誰もが誰かの贖罪として踊るわけじゃない。一体感? フロアでなんと破廉恥な。声をからしてみるといい。 「a a a a!! (reach)」 きみのなか、どんなにうごめいてもひとつになんてきっとなれないなんて知っていた。 お国のためなんて。誰かのためなんて。自…

ride / today forever

ともだちになれなかった人がいるんだ──その人は死んじゃったから。 どうして俺は、その人にパンクロックが好きだってコトを伝えなかったのだろう。 ラスト・リグレッツ。 中学生の頃に観た映画。原爆が落ちる「明日」までの話。1945年、夏の日。長崎の人々の…

kate st. john / second sight

このひととヴァージニア・アストレイがクラスメイトだったという事実があるだけで、同じ時代に生きてて良かったと思える。 これは元ZNRのジョセフ・ラカイユと共同プロデュースしたソロ2nd。

the stone roses

そう。彼らは天使なんかじゃなかった。ただの人間だった。そして。だからこそ、彼らは天使になろうとした。君や僕が望んだ永遠をかなえるために。 愚鈍な行為。だが、誰がそれを嘲笑える? 「サリー・シナモン、君こそ僕の全世界」なんて唄わざるをえない依…

dexys midnight runners / searching for the young soul rebels

対象への距離?――触れてもないやん。 二十七年たっても、'searching for'って文字は消えない。千年たっても同じことだ。触れることはできない。 'パンク'という何度目かの幻想に浮かび上がった文字だか模様――'no future for you'――曲解も尽きなかった――「君…

the jesus and mary chain / psychocandy

「'甘美なメロディ'と'フィードバック/ホワイト・ノイズ'」? 随分と分別正しいんだな。乗り換えする駅の汚れた便器に腰をかがめながらも、「これは'パンクロック'。これは'ソウル'・・・」と、'かたづけ'に多忙なほどに。 君の流儀にそって、祖父の臨終の際…

primal scream / screamadelica

「ハイアー・ザン・ザ・サン」? 行けるわけないやん。 「シャイン ・ライク・スターズ」? 云うてろよ。 はたして、ボビー・ギレスピーはほんとにそう云った。 ヒップ・ホップ・ダンサーは、アシッドハウスにあわせて踊った。 バレリーナは、「カム・トゥギ…

the times / pink ball, brown ball, ed ball

「太陽よりも高く」──なんと罪深い。 そして、誰もが想っていながら、口に出してはいけない、そう想った言葉をエドワード・ボールは云ってしまった。 「ストーンローゼスは天使」 それが、彼らを閉じ込めてしまう、と。傷つけてしまう、と、知りながら。 そ…