1-01-01から1年間の記事一覧

リフレイン・ブルー

時計回りの青の終わりは海へ。 違う場所で、ぼくはきみを見た。 ぼくはまるできみには似ていないけれど。 風は、きみのために輝く太陽に隠れて、眠ることで眠りのときを待っている――知ってた? 太陽は、きみのために輝くことを。 時計回りの青の終わりはカビ…

サンフラワー

ソーダホップの流れはよどみなく。 クレティンホップは真夜中にもつづく。 誰もが痛む、誰ものフラッシュバック――きみだけを見ている。 星の十字架には、きみの叫び声なんか聞こえない。 呼吸して、きみの権利を知るのだ。 太陽は停電中。 いま、ここにいて…

この世の果てで恋を唄う少女

少女は太陽の下で恋に出逢う。 朝の残光の中で。 少女は願う。 この幸せな種族なら彼女の紫色の翼をひろげてくれると。 少年は少女に出逢う。 暗闇の中。 世界の終わりの暗闇の中。 少年は願う。 このプラスチックの月が永遠に在るようにと。 少年、あるいは…

クラスター

青い雪が、きみをつつむ。 まるで、つぎめのない世界のように。 陽が沈み、クリスマスツリーをつないでゆく。 落ちるエコーにシンパシーはいらない。 青い雪が、きみをつつみこむ――プラスティック・クラウド。 きみのこころへと感覚を失うようだ。 無情は夜…

サブマリン

非常な憂鬱は君のパーティルームを崩壊させてしまった。 割れた窓がその証拠。 オートマチック・ブルー。君と、君のループの上で。 プラスティックの月は永遠に君と在る。 やがてくる日、カリヨンの青を聴く。 君と、君の部屋と。 僕はなんて云った? 僕はな…

みすてないで デイジー

デイジー、デイジー。'ハイ'と云ってよ。 僕のこころは、君の夢見る。 自転車に乗って、青空へ。 かわいい女の娘、僕をしあわせにする。 デイジー、君のすべてを感じる。 僕のこころは、君の夢見る。 天国が知る、僕のラヴリースター。 君は僕をしあわせにす…

オートバイ少女

ハニー、アンダースタンディング? ファン・ファン・ファンが帰ってくる。 サニー・サンデー・スマイル。 オートバイは、いつでも君を愛している。 メリー・ノイジー・チューニング。 ラフィン・ラフター、曰く。 「サニー・サンデー・スマイル。こわがらな…

ドロップス

陽光――色のない世界。君と僕にかがやく。 ドロップをひろげる。 アカ。ピンク。シロ。アオ。キミドリ。 少女は――少女と出逢う。 奇妙で、色のない世界。君と僕にかがやく。 僕は。眠ることが好きな君に、赤いドロップをあげる。 この夕陽を君にあげる。 赤い…

ムーンライト・コースター

ムーンライト・コースターは、日々のまやかし。それに逆らって眠ることはできない。 二十世紀飛行。1.2.3.4.5.4.3.2.1――墜落。

シュガーフロスト

かなしみの深く。木が。 雨は何故降るんだろうか? 青の道程。非常。 あの太陽を覚えている。 蒼すぎた空。切り取られたスライド。 跪く。 シュガーフロスト。 雪へと変わる。 眠り続けよう。 想い出の中の部屋に太陽を必要とすれば、僕がいた時間から、永遠…

フェルト

黒いフェルトのベレー帽の女の娘を探している。 地下鉄。その音に、思案は掻き消される。 階段。ことばを忘れてゆく。 階段。音に、彷徨いはじめる。 さようなら――太陽は、もう二度と僕のためにはかがやかない。 黒いフェルトのベレー帽の女の娘を探している…

スロー・ヴォイス

きみにうまく伝えられなくてかなしい。 (ぼくはきみの微笑みを、ぐるぐると廻るだけ) きみが失うときは、きっとキスしてあげよう。 (ぼくはきみの微笑みを、ぐるぐると廻るだけ) きみの、ゆっくりとした声がきえてゆく。 きみの、ゆっくりとした声が、眼の前…

メルティング・アイスクリーム

青い雪が降る、残光。 傷ついた黒い鳥みたいに、彼女はそこへゆく。 黄金の夜明けに青い雪が降る。 僕らはゆっくりと歩く。 僕らは、ひとり、だ。 (たのしいであろうことは、すべて未遂に終わり、キスするためにはしる。黒と白の鍵は撃つために。かがやくブ…

ヒア・シー・カムズ

眠るとき、きみと出逢い。かがやく微笑みを見る。 十二月、雨の中、痕をみつける。 彼女になりたい。そして、世界はひかりかがやく。 誰も知らないところ。 彼女がやってくるところ。 ぼんやりと。 でも、それはほんとうのこと。 ほんとうの、こと。 それは…

ドリーミー

花は溶けて、空高く落ちてゆく。 300マイル上空――不思議だと思う。 たかまり。 彼女が大気の中、待ち続けているのを知っている。

ペイント・ミー・ユア・カラー

ハニー。感覚で僕を塗り替える。 いつだって眠くてしかたがない。 終わることのないブルーを途切れさせて。 君のパレットをみつめる。 笑うことも、喋ることもしない。 いずれにせよ、君を愛している。 かなしいオレンジの情景を壊して。 沈む夕陽のような、…

チェイン・マイ・スターズ

太陽の下。光る海。 彼女は去った。 僕は止まらなかった。 涙を失った。 僕は知らない。 空に待つ彼女を。 皮膚の下。僕は輝いていた。 不思議だと思う。 僕は止まらなかった。 名前を失った。 僕は知らない。 空に揺れる彼女を。 泣いてしまいたかった。 「…

ロスト・イン・スペース

星空は君の頭痛でできていて、見上げてはきれいだと想った。 神様。僕は親友を殺してしまうのだろう。 スマイリー・スマイル。そして、スマイル。からっぽのたましい、血を流す。 君を愛することができるだろうか。僕は君の痛みのすべて。 暴かれた僕の地下…

サマータイム

扉の前で、君を待っている。 青すぎる海。青すぎる空高く――やさしい風が吹き抜ける。 夏への扉の前で。

冬の給水塔

冬の冷気が、丘の上、彼を包む。 ずっと待っていた夜。 丘の上。彼のそばで。 とぎれることのない青を知っていた。 「雪が降っているよ、ほら」――溶けるためだけに。

キャンドル

クリスマスタイム、広まったまま。 ぼんやりと。 十二月の雨――ペイン。 ぼんやりと。 どうして、僕は、遅れるために眠るのだろうか、と、想う。 君の好きなその場所へ連れていってほしい。 僕らは、聴く――青い交流電燈の明滅。 僕らは、知る――彼が太陽を愛し…

午前四時

歩く。静寂を。切り取った絵の中に眠る。 影あそび。泥のような静寂。古いことば。 彼女の髪をなびかせる風が僕に吹く――彼女のゆくところ。 ナイフエッジ、水の流れゆく下で生き続ける。 少女は静寂に出逢う。終わらない会話。時計。 あそびの再開。散らかっ…