メルティング・アイスクリーム

青い雪が降る、残光。

傷ついた黒い鳥みたいに、彼女はそこへゆく。


黄金の夜明けに青い雪が降る。

僕らはゆっくりと歩く。

僕らは、ひとり、だ。


(たのしいであろうことは、すべて未遂に終わり、キスするためにはしる。黒と白の鍵は撃つために。かがやくブーツは歩くためにつくられた)


僕はかがやくための光を持っていない。

僕は凪ぐための風を持っていない。

僕は凪ぐための風を持っていない。

僕はからっぽで、
君はまだみたことがない。


僕らは、ひとりだ。