スピッツ / 惑星のかけら

ふたつめの枕で鯨の背中にワープだ

中古自動車屋のスピーカー。低い屋根が連なるブラスター。光の音。僕は粒子で。

目をつぶるだけで遠くへ行けたらいいのに。

石油タンクの向こう。生ぬるいビールで観る星。煙草のけむり。もう、冬を知っていた屋根の上。トロンボーン。イントゥ・パレード。切り裂いて。

どこまでも追いかけたフィードバック。指と指をすりぬけていったこと以上に――五分二十八秒前と同じ駐車場のライン上の靴と泣いた。十七歳、八月の。