northern picture library / blue dissolve

no more sorry

「ただひとりともまともに向き合えない人間が、大局に対してどーのこーの言うのっておかしいんじゃないですかみたいな。人ひとりがたとえその全人格を賭したとしても、やっぱ人ひとりに影響を与えるのが限界なんですよと (chibinova -2006-)」

「瑞穂みたいな女の子を大事にできないのなら・・・ きっと俺は、他のどの女の子も大事にできないだろうな」ってつぶやいたのは、卯月学園の三年生だったころの俺やきみだったっけ。

塔をゆく彼女。少し遅れて僕が。その先、溶ける青。ノーザン・ピクチャー・ライブラリって名づけたその場所に。気づいてた。俺もきみも、彼女と僕を見送るって。えいえんはあるよ。きっと、ある。見送った、彼女と僕に。いちどだけ、味わいたかった。こんな音楽を。味あわせたかった。こんな音楽に。俺を。