トーキング・アバウト・キキ

promise

もう一度、飛ぶ。そのとき。

女で在ることを諦めた。

永遠の'魔女子さん'として許容された。

やさしさに包まれた。

あらかじめ、失った。

ほしかったのは、さしのべられる手、ではなく、あたたかい握手だったような気がする。未来はいつも森の中。焼きたてのパンと、子宮から引きずり出すイレギュラー。


もう一度、飛ぶ。そのとき。

キキは、いつだって僕らをそっと匿う。僕らの代わりに、音もなく光に殺される。