ボーイフレンズ・デッド、あるいは皆殺しの天使
「でっかいおむすびですねっ」
そう云って始まった彼女の夏を、また、どうにか生きている。屋根の上、パパンに追いかけられ、入院を強制される夢は、もう、ずいぶんまえに覚めた。
「みんな死ね」
その想いは、どうか、胸にひとつのこっていますように。さもなしに、ひとを愛することはできない。どうか、ハト胸にひとつ。さもなくば、節分、保育園の壁に、ひとつ、いびつなサメの鬼の面。ヘロインとおなじく、ママンがかなしむ。
会話とは、発展・・ もとい、ハッテン。そのようなクリシェを信じてるときが在るんです。せっかくの宇宙――ボーイフレンズ・デッドの'ボ'は宇宙の'ウ'――ひととき、淫力・・ いや、しっk、しっk。引力を忘れて、ベクトル、誰もが方向音痴、ダカァ〜ラ〜、繋いだ手と手を、忘れない。
きみのことを忘れない。
ぼくが忘れても、涙・・ ひいては、身体が忘れない。ドローン・ドリーム、ドローム、直結する指が忘れない。