人間であること、それ自体が罪
時のない厨房で燃えるガスコンロ、温度と湿度のせいか、ヤケドの痕があかん色に変わってきた。ちょうど、真夏のグッドタイム・ロール、大平洋、渦を逆行し、這いあがった岩の上、成長のドアを足で開けようとする新陳代謝の肌の色に。
ひとでなしになりたい。
まだ?
ケリー元大統領候補の顔で、時計仕掛けのオレンジの中の人みたいな声色で云うならば、
「モォア」
そう。もっと、だ。
いま現在、ある漢と漢に不義理をしてしまっている気持ちがぬぐえない。
赦さないと生きられないひとや、赦されないと生きられないひと。
赦されると生きてゆけない、おれは。