computer love涙色

daisy, daisy

昨日見た夢では、護送されるまでのあいだ、「帰ってきたら、おばあちゃんのところにあいさつにいくからね」と、手をつないではくりかえしていたのだが、ぼくはきっと約束をやぶり、逢いにはいかないし、そもそもの老婆がどこの誰なのかも知らない。


想いかえせば、先日のギグの日、ほかのボーイフレンズ・デッドの中の人たちには、口をすっぱくして(そういえば、こないだ'マシリトのテーマ'を口ずさんでいたら、ガールフレンドに「それ、'バスクリンのテーマ'やん」と指摘された)、「いいか? 12時30分の電車に乗るから、15分前ぐらいには駅に集合だぞ」と伝えていたにもかかわらず、ゆうに40分は遅刻しちった(´ω`)y わけだが、それこそ、【見ず知らずのおばあちゃんを「お母はん」と呼びながら道案内していたために遅刻した】という理由をひた隠し、「・・・つまんねぇケンカしてたのサ」などとうそぶいてはchibinovaに、「かわいこちゃんの臀部でも追っかけまわしとったんちゃうか? えぇ? 自分。正味」と、ひょうきんなトーンでボンタンのポッケに手をつっこんだまま笑われ、「チェッ。ばれて〜ら」とsoppo向くオレ。
だが、このときchibinovaは気づいていた。bghsが幼少のみぎりピアノの先生とかわした、「ピアニストは、ケンカのときでも拳を遣うべからず」というゆびきりを。また、目の前のbghsの頬には色がついていないことも・・・


そして時は奏で、想いはあふれ、途切れそうなほど透明な声に歩きだしたその瞳へ果てしない未来が続く葡萄屋のサウンドクラウドが舞い踊るフロアで、chibinovaは真実を知ることとなる。前述のおばあちゃんを案内した先は、大正琴の教室で意気投合したエレクトロニカ好きの友人との待ち合わせ場所だったのだ。なんという偶然。なんという神さま(志村けん)の悪戯。
知らん顔のオレに、「わしなんか、最初から、そうやないか想うとったでぇ」とご自慢の扇子を広げるchibinova。
「調子いいや!」とつっこみながらも笑顔が溢れてやまないフロア。ハッスルしては踊るおばあちゃんたち。スモークにつつまれた葡萄屋は天上の調べ・・・


照れながらオレは想い出す。
そういえば、そんなおばあちゃん逢ったこともないし、ピアノを習ったことなんかないし、寝坊したし、カーテンもないし、花を入れる花瓶もないことに。


そんな事とは無関係に!!


葡萄屋