想えば、年甲斐もなくいやしんぼの猫だった。'シャケのひと'などと、まるで'ハムのひと'みたいな、その憶えかたを、シャケ見るたび想い出せなくなっていっても、きっとオレはシャケが好きなまま死んでゆくんだろう。理由なんて、忘れてしまっても。 また、二…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。