ギグのち、エヘン虫にやられたのか、咳のとまる気配がない。 動物みたいな片想い、幾重にもクロスして大気圏まで萌え尽きるのサ――治った兄の結核も、降る雲の欠片。空に揺れたい。 揺れていたいのだ。 冬の終わりに怯えても、空は見上げ忘れない。 見下ろす…
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