『地球防衛少女イコちゃん』 (あさりよしとお)

i don’t know how, she said

はっきり言って、増田未亜が実写に出ていたこと以外、記憶にない。ただ、徹底して美少女とメカと込み入った裏設定に萌えたのは確かだ。要するに、『トップを狙え』の元ネタみたいな感じ。それ以外に何かあるかと問われても、何とも答えようがない。そもそも、そこまで真剣に生きてない。腑抜けである。だから、イコちゃんは地球を護る。は? なんでって?

おれやお前が、夢みたいなことばっか言ってるからだろ。

おれたちがデクだから。馬鹿だから。空っぽだから。

血を流す少女がいて、それに萌える外道がいて、空はまだ高くて。


その少女は、よく笑う娘だった。おれたちは、戦争を知らない。だがこの世には、戦争しか知らない子供達もいる。そして人の上には、等しく苦しみや悲しみや痛みが降ってくる。隣人を振り返っていいのは、自分を律する時だけだ。隣の芝生は青い。隣人のチュッパチャップスは、おれのより旨そうだ。

論理のすり替え? お前、よっぽど熱心なドゥルージアンなんだな。

だいたいイコちゃんは、暴走暴発娘なんよ。何もかもを無効化してくれるだろう、きっと。