マグマの猫よ
「'サヨッナラ'サエアノ時 言ワナカッタノハ 'サヨッナラ'ッテ終リガ ゼッタイウソ ダカラ (あがた森魚 / 24時の惑星)」
しあわせだったかな? ぬくもるひざは、つたのからまることないスピードで、僕は生きたが。
たまごをあたためる鴨の母にしかられたことさえある僕は、たしかにまかされていかれたような気がしたが。
二月に残り、ギターを弾いている。ときどき、風を見失いそうになりながらも、ほかの中の人たちのフレーズで、どうにか取り戻す。
心臓が轟いた――個性なんていらねぇ。ほっといたって、恥ずかしげもなく滲みでる。きみのいた、このおなかのかたちは宇宙でただひとつだけだ。
すこし、やせたけれど。
そして、火山灰はダウンロード中だけれど。
「来年も、」なんてときいらないから、毎日憶えてる。刻まれてる。