マグマの猫よ

真剣三十代ケイコ場

「'サヨッナラ'サエアノ時 言ワナカッタノハ 'サヨッナラ'ッテ終リガ ゼッタイウソ ダカラ (あがた森魚 / 24時の惑星)」


しあわせだったかな? ぬくもるひざは、つたのからまることないスピードで、僕は生きたが。

たまごをあたためる鴨の母にしかられたことさえある僕は、たしかにまかされていかれたような気がしたが。

二月に残り、ギターを弾いている。ときどき、風を見失いそうになりながらも、ほかの中の人たちのフレーズで、どうにか取り戻す。

心臓が轟いた――個性なんていらねぇ。ほっといたって、恥ずかしげもなく滲みでる。きみのいた、このおなかのかたちは宇宙でただひとつだけだ。

すこし、やせたけれど。

そして、火山灰はダウンロード中だけれど。


「来年も、」なんてときいらないから、毎日憶えてる。刻まれてる。