トーキング・アバウト・水夏
'死'を見届け続けるほんとうのこと。生きること以外できない。
忘却、は、彼方に失い。終わりの誕生――いくつもの誕生を見届け続ける。
フィルムに刻まれた痕。夏の終わりに。冬へと歩き出した。
'backwards or fowards?'
turn!turn!turn!
どこを向いてもまちがいだから。まちがった道なんてどこにもないよ。
いつか来た道は幻で。自縛したなら、そこへゆけ。失われゆくオマエの存在理由は!
届かない声を。繋げない手を。託せない輝きを。見守ることしかできない目を。
それでも、ひとりじゃなかったろ、って。彼方からの手紙を、あてのない場所へ綴り続けるだけ。
ひまわりの揺れる向こう。そうやって、いまも星座は走る。
鈴の音。また、夏が来る。