渚 〜 坂の下の別れ

だんご大家族です

とにもかくにも、あんなうつくしいひとが無事でいてくれてよかったと想って、眠る。

もう、誰にも死んでほしくない。なにひとつ叶えられないままで。

そうだ。きみが失くすときの音楽を奏でても。これは、きみを失くすときの音楽なんだろうか?

そんなとき、きっと。だれかが奏でた音楽が、死神の岬、伸ばした手、崩れ落ちる手、その先、虚空に! 光年の反響。聴こえる。何曲も。雪みたいに。星みたいに。大気みたいに。光みたいに。ふりそそぐ。


「3次元でイチバン好き (小出 -2007-)」


マンガはなぁ! おんしゃらみたいに素敵なんや。素敵なんや! おんしゃらはマンガみたいに。

小学生のとき、ろくに読んだこともなかった'ウイングマン'のあおいさんが死んで、泣きながら夢から覚めた。どこかでだれかが泣いて、涙がたくさん出た。

さしあたり、ボーイフレンズ・デッドのギグを聴くまでは、死ぬな。おこがましいとは、もう、想わん。そう想えるようなケイコができた日。しあわせなふりはしない。それでも、ふたりのちいさな姪に云うんだ。返事じゃないことばを。おっちゃんや、おばちゃんが云うんやからまちがいないって。うまれてきたことに。ハッピー・バースデイ、って。