理路はけもの道
生まれたときから大義名分を持ちえず、「そんなんいるんですか?」って聞くぼくに、「知らんがな」って云ってくれたのがパンクロックだった。月星のズックに'26.5'はないと知った小六だった。
まさか、しんしんと降りつづく雪と、世界にひとり、おおみそかに風邪をひくなんて想ってもみないことだった。「知らんがな」って云って、ソニックブームとスペクトラムは光、やぼったい光、ドローンで部屋のなか、なんでもかんでも繋いでいきやがった。ふしぎ、ふしぎね。なんでだか球体で、部屋んなか、ホライズン、逢う日を想う気体となって、きのうのようにここにいる。いま想えば、ヤマジカズヒデの唄うとおりだった。
パーカーは市松模様!
ラインはおのおの、イマジンの先、せっぷんでこどもが生まれちゃうどころのはなしじゃない。
あぁ、もう九月八日のメンツでギグをすることはないのだと想うと、さびしい気持ちが生まれた。
あのフロアで、雲になって、ちぎれては、ひとと唄い、おどることは、もう二度とないんだなと想うとさびしくなった。
のこされた時間は、もう、ほんとうにわずかなんだなと想った。
その十秒で。