懐かしい ハモニカで くり返す あのメロディ

トンビ飛べなかった、飛ぶ

「あたたかな部屋で ゆっくりとやすむのさ ストーブの前で ぐっすりとおやすみさ (とんび / おやすみさ)」


きみはぼくを忘れる――なぜだか、さみしくもない。星よりもあとに生まれ、星よりも先に死ぬ、その過程で。
視界は三百六十度。
'i know it's you'っていったっけ。
光年をかけた、気の遠くなる、すれちがいの瞬間を生きている。


テープレコーダー。
涙の磁気。


よい夢を、と、祈った。
願わくば。まぼろしを切り裂いて、分裂――冬のセーターに。意味を。生まれますように、と。