『ライノ』 (雨宮智子)
世界の終わりには、あいもかわらず、きみとくだらない話だけをしている。
篠塚は永遠の名手で。仁志の意外なパワーヒッターぶりは、いまが二十一世紀だってことを実感させるけれど、掛布が仁志を評価するときのキラキラとした眼は、野球が好きだってことと、時間の流れは、おなじくらいの強度で並行しながら、褪せなくてもいいんだって想わせてくれるよね。
とか、そんな話を。
「いつも仲良しで いいよねっていわれて でも どこか ブルーになってた あれは恋だった (スピッツ / 仲良し)」
そんなお話。