ニノウデの世界

she loved sandpipers

「とても寒い日だったので 雪があんまり降るもんで 僕は布団にもぐり ヌクヌクしていよう (真島昌利 / とても寒い日)」

あぁ、それはがんばったひとの、とても寒い日のことだった。キッズがいつまでたってもユナイテッドできないまま、ジミー・パーシーは唄いつづけた。ジャッキー・チェンの両腕の焼印みたいに、アイ・キャント・ハイド・マイ・ラヴなんだろう。えいえんに。

意味の共有なんて、絶対してやんねぇ。いまよりもさらにお金がなかった高校生の頃、レンタルビデオ屋さんで、映画のパッケージをみつめては、はなしをつくって、その先はまかせた。聴いたことのないレコードをうかべては、かってに曲をつくった。中学生の頃に買ったアリアのオーヴァードライヴを、いまも踏む。おとなになって、ニノウデにふれる。フィードバックはつづく。ひろまってゆく。