トーキング・アバウト・高橋マリ子 3

マリ子様が見てる

怒り心頭、脳味噌の中では
網の如き灰白質がうまそうに煮える
おれの腹わたは白いもやもやした
腐ったラ−ドのようになり
人格の芽生えたそいつは
薄皮突き破っておまえに飛びかかる
悪臭がたちこめるが
おれは甘美なカタルシスと新たな子種を得る
しかもホームレスの使い古したコンド−ム付きでだ
これは背徳なんかじゃないのだ
第3世界を救うためだ

それはさておき今日おれはバスの中で
相変わらずかんしゃく玉を
おれの中の小さいやつにぶつけていた
やつはいつものようにそれをさもうまそうに飲み干した
やれやれ困った、永遠のフィ−ドバックだ
ジミヘンも驚いて棺桶の天井に頭をぶつけた
だがそれはおれのやり方を具現化するため
絶対に欠かせない手続きのひとつなのだ

そしておれはまた吐き気がする程煙草を喫いまくる
寄生虫の親玉を満足させるために